霊波之光

霊波之光教会は「神通力の光」もしくは「霊波之光会」として知られている別の神道系の宗教である。開祖は波瀬善雄であり、そのため設立当初は波瀬先生鑽仰会(波瀬先生を取り巻く真理探求者の集まり)と称されていた。

他の数百にも及ぶ集団と同じく、霊波之光も日本を席巻し新宗教および新興宗教と呼ばれる霊性運動の流れを生み出すに至った、霊的な充足への渇望から生まれたムーブメントである。
結果として、この日本の霊的飢餓が日本国民に対し、偽の救世主ムーブメントを巻き起こす道を開いたのだ。しかしこの自作の熱狂的メシア思想の急激な流入がある中、これらの人物の精神および人格について、そこに安定した正常さが認められるのか、それとも壮大な妄想を抱くような、非現実的な思考過程に陥りやすいのかを吟味しなければならない。

心理学者の間でもこの現象が注目されて、彼らによれば、人には宗教的な傑物に感化されやすい者もいるとされ、それがこうした精神病の大流行を生み出す1つの原因と思われる。この特異現象の別の理由として、不幸に見舞われることで自分の未来への不安感を覚え、希望に飢え渇きながら行に励む者のうち、世の出来事に起因した変化への抑え切れない期待心から、霊的関心を発火させた者がいたことが考えられる。肯定的に言えば、このようなより良い未来を築くことへの願望は、人を迷走させ誤った霊的探求へと誘わない限り間違ったことではない。

とにかく、この状況から数多くの所謂現代版メシアが生まれ、彼らは口を揃えながら自らを世界救済の完遂者であると主張する。これこそ、チャールズ・マンソン、ジム・ジョーンズ、デビッド・コレシュ、そして世紀末的指導者の麻原彰晃らに代表されるような、常軌を逸したある特定の人物たちをして暴力に訴えせしめた根源である。一方で 世界救世教の創始者である岡田茂吉や神的な力のオーラを体内から発する波瀬善雄の合力による救済に代表されるような、神癒の力を強調する神秘主義的な祭儀や教義を広める、より穏健的かつ平和的なアプローチもある。

この類いの宗教を検証していると、アメリカのクイズ番組「To Tell the Truth(真実を話す、という意味)」を思い出し、あたかも「本当のメシアさん、お立ち上がりください」と言う場面を想像してしまう。マタイによる福音書24章23〜24節で、聖書はこのような事態についても触れており、これらの偽救世主に注意を払うようにと人々に向けて予め警告を発しています。

23 Tそのとき、『見よ、ここにメシアがいる』『いや、ここだ』と言う者がいても、信じてはならない。24 偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業をおこない、できれば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。

無数に存在するグルやスワーミー(インドのヒンズー教の教示者)、あるいは上述したようなメシア候補者であろうと、本質的に誰しも霊的な卓越性や悟りの自負を訴えることが許されている。しかし如何にして霊的な指導者と期待する声に応じて、その主張を現実的に具現化していくのか?
彼らはその訴える究極的実存が本質的に真実であるかについての証明または保証を要求されないまま、自らの主観的な宗教体験に係る霊的な興隆について、かような誇張的な弁明を行うことができる。

結局のところ、彼らは文字通りの救世を果たし世界規模でその名を轟かせてきたのか、それとも期待とは裏腹に血気盛んな少数派の有志たちにのみ影響を及ぼしているに過ぎないのか?公然と胸を張れるほどのご利益を全て果たしているのか、それともそれはただの見果てぬ夢と化してしまったのか?

これに先んじて私は岡田茂吉に関する記事を投稿させていただいた。彼曰く、神力の光が、丸めた手を挙げるかあるいは護符を使用することで生じる霊波を通じて、人から人へと伝わる癒しの力として働き、人にバランスと調和をもたらす。これは身体を通じて五剣山の霊から発せられる霊波との交流を説く、波瀬善雄による概念と大半部分において似通っている。だが後者には、都合の良いことに波瀬の死後も何か神秘的な理由で、彼がこの霊的エネルギーの永遠の波になるという教えが加わる

これらの証言や体験談に潜む欺瞞を暴くために有効な、固定観念や偏見抜きの信頼性と現実味に富んだ証拠は何か?絶対という観念に固執する以上、それらの宗教ムーブメント全てに正当性を認めるわけにはいかない。結論、メシアの数も天文学的な数字に上ることについては、日本の民話および迷信を構成している神道のカミと同様である。この問題については私は以前の記事で、神道主義の信仰体系に潜む宗教的誤謬の検証を試みている。

神道主義

あなたはもしかするとこれらの宗教的喧伝が孕む非論理性に対して憤懣遣る方無く過ごしているかもしれない。私があなたに願うのは心を開放しつつ、ただイエスの人格と行いとに目を留めることです。波瀬義雄が罪、救い、教会、癒し、そして救世主など、イエスの思想や用語を借用していることから、波瀬がイエスから影響を受けていることは一目瞭然です。最後、イエスの影響力は全世界・地球全土に及び、人々の霊的な渇きを潤してこられたのです。さらに将来、現存の混沌に満ちた人生おと世界とは真逆の、平和に満ちた新しい世界の秩序を打ち立てことを約束されます。

www1.cbn.com/700club/episodes/all/amazing-stories

イエスについての私の証し

イエスの言葉を引用します。

マタイによる福音書 11章28〜30節

28 疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。. 29 わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。30 Fわたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。

 

 

神と関係を持つ方法

 

その他のリンク

霊波之光に関する資料

Rieha no Hikari

 

 

A Bibliography of Japanese New Religious Movements with Annotations Including an Introduction to Japanese New Religions at Home and Abroad, copyright 1999 Routledge, Peter B. Clarke, pgs.200-202 Note: (reference found in Google Books, permission request through Cengage has already been granted)

Leave a Reply